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amazonia アマゾン・ドット・コム成功の舞台裏 元トップエディターが語るアマゾンの軌跡 |ジェームズ・マーカス
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amazonia アマゾン・ドット・コム成功の舞台裏 元トップエディターが語るアマゾンの軌跡
ジェームズ・マーカス
インプレスコミュニケーションズ 刊
発売日 2005-06-23
価格:¥1,890(税込)
オススメ度:★★★
オンラインの世界の先には・・・ 2007-04-17
著者は1996年からの5年間、アマゾンの編集者として活躍した人物。
タイトルから「覇者の成功を内部から描く正統派のビジネス書」を想像していたのだが、正直言って裏切られた。
とはいえその裏切られ方が不快だったというワケでなく、これはこれでなかなかに味わい深い。
著者のマーカスはビジネスマンというより、明らかに芸術家もしくは哲学者のタイプに属する。
特にエマソンへの傾倒ぶりは顕著で、何度もその言葉を引用した思想的なくだりが見られる。
マーカスにとってインターネット・コミュニティは時間と距離を越えたユートピアであり、
彼はネットというツール、アマゾンと書物いうフィールドを通じて、彼自身の芸術世界を表現したかったに違いない。
しかし会社が肥大化するに従い頭をもたげてくる貪婪な商業主義は、その理想の居場所を奪ってしまったようだ。
彼は次第にアマゾンに対して批判的な目を向けるようになり、これが暴露本的性格を持った本書の誕生につながっている。
「ビジネス書に個人の感傷はいらないよ」
という人もいるだろうが、僕個人としては、時代のうねりに翻弄される一人の人間の姿として興味深く読めた。
特に「書評」に対する彼のコダワリには、頼まれもしないレビューをせっせと書いては投稿している自分の姿もオーバーラップし、
他人事とは思えない”微妙な親近感”を持ってしまうのだ。
どだいこの10年は時代の流れが速すぎたのだ。
ネットの普及によって人と物の流れは劇的に変化して、それまでの価値観すらどこかに押し流してしまいそうだ。
オンラインという名のフィールドは、書物を、芸術を、洪水のように消費されるただの「モノ」に変えてしまうのだろうか?
そんな思惟を巡らせた時、著者の姿が実にリアルに迫って来た。
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この記事は2007/7/26に作成しました。
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2007年07月26日 11:30