人生論・教訓

成功して不幸になる人びと ビジネスの成功が、なぜ人生の失敗をよぶのか |ジョン・オニール

成功して不幸になる人びと ビジネスの成功が、なぜ人生の失敗をよぶのか成功して不幸になる人びと ビジネスの成功が、なぜ人生の失敗をよぶのか
ジョン・オニール
ダイヤモンド社 刊
発売日 2003-12-05
価格:¥1,890(税込)
オススメ度:★★★★


たとえ成功を手にしても、現状に満足できなかったり、地位を失うことを恐れたり、燃え尽きたり、家族や健康を犠牲にしたりと、むしろ不幸の種をまいてしまっているというケースはめずらしくないだろう。本書は、成功の裏側にあるそんな実態に目を向けたもので、安易な成功本のブームに一石を投じる内容である。
著者はみずからのコンサルタント経験を交えながら、米国で成功者と目されているビジネスパーソンの事例を多数集め、じつは彼らがさまざまな代償に苦しんでいることを浮き彫りにする。そこには、成功したまさにその理由によって失敗する「成功のパラドクス」があるというのだ。ここに孤独や葛藤などのリーダーにつきものの不安定な内面が、じつによく描き出されている。
しかし、だからといって著者は、成功よりもっと別のなにかを追い求めよというのではない。本書で説くのは、「成功のパラドクス」を克服して、より長期的な成功を手にする方法である。具体的には、自分では隠そうとしているパーソナリティーであり、人生を大きく脅かすという「シャドウ」を観察し、それを活用し、人生を見つめ直す作業を指南する。ベースには心理学を置いているが、「棚卸し」「捨てる」「充電」「儀式」「自己のメンテナンス」などの馴染みのあるキーワードで自己変革や再生を支援してくれる。
成功と人生をめぐる著者の実践的な哲学と人物事例の検証は、非常に読みごたえがある。なかでも壁にぶつかった状態からの再生の視点や「組織のシャドウ」などのリーダー論にはヒントが多い。より確かな成功をつかみたい人や、メンタル面の危機管理をしたいリーダーなどは必読といえよう。(棚上 勉)

唸る一冊 2007-01-31
成功しながらも、やがてとんでもない失敗や事件事故を引き起こす事例を時々見ます。

裕福な人などが事件を引き起こし、新聞雑誌をも賑わすときもあります。



本書は、成功者の中には、人には言えない闇の部分を抱えていて、それが次第に醸成

されて取り返しのつかないカタストロフィーへと招く心理メカニズムを著しています。



成功者は光の部分がクローズアップされがちでですが、光と対極する闇の部分も実は

抱え込んでいる場合があるといいます。

本書は、一時に成功するも、次第に歪み出して失敗という奈落の底に落ちてしまう

起業家の闇の内面性に鋭く迫った、ユング心理学がベースとなった、起業家の心理学本です。



起業を考えている方は、読まれるのがいいと思います。


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この記事は2007/4/10に作成しました。


2007年04月10日 12:06