思考法・発想法

上達の法則―効率のよい努力を科学する |岡本 浩一

上達の法則―効率のよい努力を科学する上達の法則―効率のよい努力を科学する
岡本 浩一
PHP研究所 刊
発売日 2002-05
価格:¥714(税込)
オススメ度:★★★★


著者はリスク心理学を専門とし、文部科学省の委員、通産省技術顧問、カーネギーメロン大学大学院学位審査委員など内外で多くの要職を歴任している現役の大学教授。この略歴から想像すると、何やら難解な専門用語に満ちた心理学書のように感じられるが、じつは優しい語り口で誰にでもわかりやすく「上達するための法則」を説明した本である。
本書で想定されているのは、普通の生活をしている私たちが、人並みの適性のある技能に、そう無理ではない練習量で、まあまあ一人前のレベルに達しようとする過程である。具体的には、心理学での成果を取り入れながら、仕事上の資格取得をはじめ、英会話、将棋、写真、絵画、ピアノ、陶芸など、さまざまな世界における「上達」を説明している。通勤電車の行き帰りでも気軽に読めてしまう内容だ。
本書によると、上達は単に鍛錬の量や時間だけで決まるものではなく、上達の法則という理にかなった鍛錬が効率の良い上達を生む。著者は、上達を極めた人と、そうでない人との違いについて、認知や記憶心理学などをベースに科学的に分析し、上達の法則は「スキーマ(=枠組み認識)」や「コード化(=思考における知識の言語化)」にあることを解明している。その理論から、独自の精密練習法やスランプ脱出法、特訓法なども紹介している。何らかのスキルを磨きたい、状況を好転させたい、一芸に秀でたい、と願う人にぜひおすすめしたい。(増渕正明)

かなり知的に刺激のある良書です。 2006-11-18
上達って、誰でも何かで上達してきた経験があるもんだと思う。たとえば自転車に乗れるようになったとか、鉄棒だとか、スポーツだとか、楽器だとか。

そういった経験を、文字にして説明・考察するという崇高な本。そんな経験を文字にして説明できる人って普通なかなかいないと思う。



かなり堅い、学術的な文体で書いてあるので、好き嫌いが分かれるかもしれないが、新書なんで薄いから、結構ついていけると思う。

堅い書き方、堅い内容なんだけど、読んでいてすごくわくわくしてしまった。知的にすごく刺激を受ける。

学校の教育などにもちょっとだけ言及しているんだけど、仕事していくのに必要な勉強だけやるのがいかにその後の人生に意味がないか、綺麗に痛いところついてて、小気味よかった。

この本、もう一度読むと思う。そして、語学習得とか、スポーツをうまくなるとか、色々なところに役に立つ本だと思った。


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この記事は2006/12/15に作成しました。


2006年12月15日 12:09